通信制大学を調べていると、「入試」という言葉を見て、「普通の大学受験みたいに試験勉強が必要なの?」「長く勉強から離れているけれど大丈夫?」と気になることがあります。
でも、通信制大学の入試は、一般的な通学制大学と同じとは限りません。
筆記による学力試験を行わず、志望動機や作文、提出書類などで選考する大学もあります。
ただし、入学資格や選考方法、必要な書類は大学によってさまざまです。
この記事では、社会人が通信制大学へ入るときの入試内容や入学条件、出願から入学までの流れを紹介します。
「自分でも入学できそう」と分かったら、次は自分に合う大学を探してみましょう。
社会人の通信制大学入試は難しい?
通信制大学では、一般的な大学受験のような筆記試験を行わない大学もあります。
そのため、「何年も受験勉強をしていないから無理」と最初から諦める必要はありません。
ただし、「筆記試験がない=無条件で入学できる」ではありません。
大学によって、次のようなものが選考に使われます。
- 入学願書
- 志望動機
- 作文・小論文
- 学歴や仕事などの活動歴
- 卒業証明書・成績証明書など
※面接や筆記試験を設けている大学・入学区分もあるため、出願する大学の募集要項は必ず確認してください。
通信制大学の入学条件
大学卒業を目指して通信制大学へ入る場合は、主に「1年次入学」と「編入学」の2つです。
1年次から入学できるのは、高校を卒業した人や、高等学校卒業程度認定試験に合格している人などです。
短大や専門学校を卒業した人、大学を中退した人、すでに大学を卒業している人などは、条件を満たせば2年次・3年次などへ編入できることもあります。
編入できれば、1年次から始めるより卒業までの期間を短くできる場合もあります。
ただし、「短大卒なら必ず3年次編入」というように一律ではありません。
学校の種類や在籍期間、取得した単位などによって条件が違うため、自分が何年次から入れるのかを確認してから出願しましょう。
通信制大学の入試は何をする?
通信制大学の入試がどのように行われるのか、実際の大学を例に紹介します。
サイバー大学の場合
サイバー大学では、筆記による学力試験は行っていません。
公式サイトでは、志望動機や提出書類をもとに選考すると案内されています。
2027年度春学期の正科生では、大卒資格を持っていない社会人は1年次入学、大学や短大などでの学びを引き継ぎたい人は編入学という入学区分があります。
出願はWebから行い、基本情報や志望動機に加えて、200~400字以内の課題作文の入力が必要です。
その後、入学区分や最終学歴に応じた書類を提出し、合否もWeb出願サイトで確認する流れです。
高校時代のような受験勉強をして筆記テストに挑むというより、「なぜ大学で学びたいのか」を整理して出願する形です。
参考:サイバー大学「入試情報」/サイバー大学「Web出願サイト」
八洲学園大学の場合
八洲学園大学では、入学志願書・作文・自己活動歴などをもとに合否を審査します。
インターネット上で提出するのは、次の3つです。
- 入学志願書
- 作文
- 自己活動歴
作文は、「八洲学園大学で何を学び、それをどう生かしたいか」について400字以上800字以内で作成します。
自己活動歴に記入するのは、学校以外で学んだことや仕事、ボランティア活動などです。
さらに、卒業証明書や成績証明書などの証明書類と証明写真は、郵送または来校での提出が必要です。
合否審査では、入学志願書で入学資格を確認し、作文や自己活動歴から、学びたい内容と大学のカリキュラムが合っているかなどを確認します。
八洲学園大学にも1年次入学と編入学があり、過去の学歴や取得単位によって編入できる年次が変わります。
参考:八洲学園大学「出願から学修開始までの流れ」/八洲学園大学「出願資格」
※2026年10月時点の公式情報をもとに作成しています。入試方法や出願条件は変更される場合があるため、出願時は最新の募集要項をご確認ください。
出願から入学までの流れ
通信制大学への出願は、次のような流れです。
- 気になる通信制大学を探す
- 資料請求して比較する
- 1年次入学か編入学か確認する
- 募集要項で入学資格と選考方法を確認する
- 卒業証明書など必要な書類をそろえる
- Webなどから出願する
- 選考結果を確認し、入学手続きをする
気になる大学がいくつかあるなら、まずは資料を取り寄せて比較してみてください。
資料では、学費や学び方、サポート内容などをまとめて確認できます。
出願前に確認したい4つのこと
出願前に特に確認したいのは、入学区分・必要な証明書・選考方法・出願期間の4つです。
①自分の入学区分
高校卒業後に1年次から入るのか、今までの学歴を使って編入するのかを確認します。
短大卒・専門学校卒・大学中退・大学卒などの場合は、編入できる可能性があります。
編入条件は大学によって違うため、「私は3年次から入れるはず」と自己判断せず、募集要項を確認してください。
②必要な証明書
卒業証明書や成績証明書など、どの書類が必要なのか早めに確認しておきましょう。
社会人の場合、高校や大学を卒業してから何年もたっていることもあります。
出身校から取り寄せる必要がある書類は、出願直前ではなく余裕を持って準備しておくと安心です。
③入試・選考方法
確認しておきたいのは、筆記試験があるか、作文や志望動機が必要かどうかです。
「通信制大学だから入試はない」と思っていると、出願するときに作文などの準備が必要だと気づくことがあります。
何を提出するのか分かれば、少しずつ準備を始められます。
④出願期間
通信制大学には出願できる期間が決まっています。
大学によっては年に複数回募集している場合もありますが、希望する時期にいつでも入学できるとは限りません。
「春から始めたい」など希望がある人は、入学時期と出願締切を早めに確認しておきましょう。
入学しやすさだけで選ばない
通信制大学は、入試の簡単さだけでなく、入学後の学び方も見て選びたいところです。
入学できても、その後は授業を受け、レポートや試験などをこなしながら卒業に必要な単位を取っていきます。
大学を選ぶときは、入試だけでなく、次のようなことも比べてください。
- 学びたい分野があるか
- 卒業までにかかる学費
- 通学やスクーリングが必要か
- 取りたい資格に対応しているか
- 仕事や家事と両立できそうか
社会人向け通信制大学8校の学費・学び方・資格はこちらの記事で比較しています。

まとめ:社会人の通信制大学入試
通信制大学では、筆記試験を行わない大学もあります。
サイバー大学では志望動機や課題作文、八洲学園大学では作文や自己活動歴などを使って選考します。
ただし、入学資格や必要書類、編入条件、選考方法は大学によって違います。
まずは自分が1年次入学と編入学のどちらになるのかを確認し、気になる大学の募集要項を読んでみましょう。
入試だけでなく、入学したあとに何を学び、無理なく卒業まで続けられそうかまで考えると、自分に合う通信制大学を選びやすくなります。
