50代になってから大学で学びたいと思っても、「今から数年かけて学ぶ意味があるのかな」「卒業したあと何に活かせるんだろう」と迷うことがあります。
でも、50代から大学で学ぶ目的は、転職や大卒資格を取ることだけではありません。
今までの仕事や人生経験を深めたり、昔から興味のあったことを学んだり、60代以降の仕事や活動につなげたりする方法もあります。
大学へ正規入学するほか、通信制大学や科目等履修生、社会人向けの短期プログラムなど、学び方も一つではありません。
この記事では、50代から大学で学び直す意味や学ぶ内容、自分に合う大学での学び方を紹介します。
これからの人生で何を学びたいのか考える参考にしてください。
50代から大学で学ぶ意味はある?
50代から大学で学ぶことは、これからの仕事や生活に活かす学びとして選べます。
20代の大学進学と50代の大学進学では、目的が同じとは限りません。
就職のためではなく、今までの仕事を深めたい、資格を目指したい、昔から興味があったことを学びたい、60代以降の活動につなげたいという人もいます。
「大学へ行けば何かが変わる」と考えるより、「これから何をしたいから学ぶのか」を先に考えることが大切です。
学びたい理由が見えてくると、大学で数年間学ぶか、もっと短い方法を選ぶかも判断しやすくなります。
50代から大学で何を学ぶ?
今までの経験を深める
50代は、今まで積み重ねてきた仕事や生活の経験を学びにつなげられます。
たとえば、人材育成に関わってきた人なら経営や心理、家族の介護を経験した人なら福祉というように、自分の経験から学びたい分野を探す方法があります。
経験として知っていたことを大学で基礎から学ぶと、「なぜそうなるのか」が分かり、今までの経験を改めて整理することもできます。
仕事や資格につなげる
50代以降も仕事を続けたいなら、大学で学んだことをこれからの仕事につなげる方法もあります。
IT・ビジネス・福祉・教育など、仕事に関係する分野を学べる大学があります。
大学によっては、司書や学芸員、福祉系資格などを目指せる課程もあります。
ただし、大学卒業や資格取得が就職や収入アップを保証するわけではありません。
資格を取りたい場合は、取得条件や実習の有無、その資格を卒業後にどう使いたいのかまで確認しておきましょう。
好きなことを学ぶ
大学で学ぶ目的は、仕事だけとは限りません。
心理学、歴史、文学、哲学など、「昔から興味はあったけれど、きちんと勉強する機会がなかった」という分野を選ぶ方法もあります。
若い頃は就職や収入を考えて進路を決めた人でも、50代になった今なら、「役に立つか」だけではなく「本当に知りたいか」から選べます。
60代以降に活かす
50代から大学で学ぶなら、卒業後の60代を少し想像してみましょう。
仕事を続けたいのか、副業や新しい活動を始めたいのか、地域活動やボランティアに参加したいのか、趣味として学び続けたいのか。
これからやってみたいことを考えると、今何を学びたいのかも見つけやすくなります。
50代に合う大学での学び方
大学で学び直す方法は、毎日キャンパスへ通って4年間学ぶだけではありません。
通信制大学
仕事や家庭と両立しながら大学卒業を目指したい人には、通信制大学があります。
オンライン授業などを利用し、自宅を中心に学べる大学もあります。
ただし、通信制大学でもすべて自宅で完結するとは限りません。
対面スクーリング(大学などに通って受ける授業)や、決まった時間に参加するオンライン授業、資格取得のための実習が必要な場合があります。
通学せず卒業を目指せる大学もあるため、自分がどこまで通学できるかも確認して選びましょう。
社会人向け通信制大学8校の学費・学び方・資格はこちらの記事で比較しています。

通学制大学
大学へ通って直接授業を受けたい人は、一般的な通学制大学も選択肢です。
大学によっては、社会人選抜(社会人経験などがある人を対象にした入試制度)を設けています。
先生やほかの学生と直接交流できるのは、通学制大学ならではの特徴です。
ただ、平日の授業や通学時間が負担になる場合があります。
入試だけでなく、実際の授業時間と今の生活が合うかまで確認しておきましょう。
科目等履修生
大学卒業にはこだわらず、興味のある科目だけ学びたい人には科目等履修生という方法があります。
科目等履修生とは、大学へ正規入学せず、履修できる科目の中から選んで学ぶ制度です。
「心理学だけ勉強してみたい」「まずは大学の授業を受けてみたい」という人にも使いやすい制度です。
ただし、科目等履修生として科目を修得しても、それだけでは大学卒業にはなりません。
社会人向けプログラム
大学卒業にはこだわらないなら、社会人向けの短期プログラムから始める方法もあります。
大学には、短期講座やリカレント教育を用意しているところもあります。
リカレント教育とは、社会人になってから大学などで改めて学び直すことです。
数年間学ぶものだけでなく、短期間で専門分野や教養を学べるプログラムもあります。
「大学を卒業する必要はないけれど、大学で学んでみたい」という人にも候補になります。
大学選びで確認したい4つのこと
50代から大学を選ぶときは、次の4つを確認しておきましょう。
- 卒業したあと何をしたいのか
- 卒業までに必要な時間と費用
- 通学・対面スクーリング・実習が必要か
- 仕事や家庭と両立して続けられそうか
このあと、それぞれ詳しく紹介します。
①卒業後に何をしたい?
「どこの大学へ入りたいか」より先に、「卒業したあと何をしたいか」を考えてみましょう。
60代以降も仕事を続けたい、資格を活かしたい、地域活動をしたい、好きな分野を学び続けたいなど、目的によって選ぶ大学や学部は変わります。
大学へ入ることそのものではなく、その先に何をしたいのかを考えると選びやすくなります。
②時間と費用は無理がない?
学費だけでなく、卒業までに必要な年数と勉強時間も確認しましょう。
1年次から入学する場合は、基本的に数年間学ぶことになります。
短大卒・専門学校卒・大学中退などの場合は、編入できる大学もあります。
今までに取得した単位などが認められれば、卒業までの期間や学費を減らせる場合があります。
学士が必要ないなら、科目等履修生や社会人向け講座の方が目的に合うこともあります。
③通学や実習は必要?
オンラインで学べる大学でも、対面スクーリングや実習が必要な場合があります。
特に資格を目指す場合は、大学へ行く日や学外実習があるか確認してください。
仕事を休めるのか、通学できる距離なのかまで考えて選びましょう。
④無理なく続けられる?
入学できるかだけでなく、卒業まで続けられそうかも大切です。
好きな時間に受けられる授業が多いのか、決まった時間の授業があるのか、質問や学習相談ができるのかも確認しましょう。
仕事や家庭の予定を考えると、最短卒業にこだわらず、自分のペースで学べる大学を選ぶ方法もあります。
大学以外の学び直しもある
学び直したいからといって、必ず大学へ進学する必要はありません。
資格を取りたいなら通信講座、仕事に必要なスキルだけ学びたいならオンライン講座など、大学より短期間で学べる方法もあります。
大学には、専門分野を基礎から学べる、正規課程を卒業すれば学士を取得できるといった特徴があります。その分、数年間の学習時間や費用が必要です。
まだ「何か勉強したい」という段階なら、短期間の学びから試してみる方法もあります。
50代からの通信講座については、こちらの記事で選び方を紹介しています。

大学での学び直しが向いている人
大学での学び直しは、次のような人に向いています。
- 学びたい分野が決まっている
- 大学を卒業して学士を取得したい
- 数年かけて専門的に学びたい
- 大学の課程で目指したい資格がある
- 今までの経験を基礎から学び直したい
まだ何を学びたいか決まっていないなら、最初から大学へ入学する必要はありません。
通信講座や科目等履修生、短期講座などから始めて、自分が本当に学びたいことを探す方法もあります。
まとめ:50代からの大学での学び直し
50代から大学で学び直すのに、年齢だけを理由に諦める必要はありません。
大卒資格を取るだけでなく、今までの経験を深める、好きなことを学ぶ、60代以降の仕事や活動につなげるなど、大学で学ぶ目的はいろいろあります。
正規入学だけでなく、通信制大学、科目等履修生、社会人向けプログラムなど、自分の生活に合わせて学ぶ方法も選べます。
50代からの大学での学び直しは、今までをやり直すためではなく、今までの経験をこれからの人生にどうつなげるかを考えて選びましょう。
