40代になってから「大学で学んでみたい」と思っても、「今からでは遅いかな」「若い学生の中で浮かないかな」と迷うことがあります。
私も40代に入ってから、大学へ行きたいと考えたことがあります。
特に、芸能人が40代になってから大学へ進学したというニュースを見たときは、「今からでも大学で学べるんだ」と気持ちが動きました。
実際に調べてみると、40代・50代の学生が在籍する大学や、社会人が学びやすい通信制大学もあります。
この記事では、40代から大学で学び直す方法やメリット、大学の選び方を紹介します。
「今からでは遅い」と諦める前に、自分に合う学び方を考える参考にしてください。
40代から大学で学ぶのは遅くない
40代で大学に行くと浮く?
40代だからという理由だけで、大学で学ぶことを諦める必要はありません。
ただ、実際に大学へ行くとなると、勉強よりも年齢が気になる人もいます。
- 周りが18歳や20歳くらいの学生ばかりだったらどうしよう
- 若い学生の中で自分だけ浮かないかな
- 授業についていけるかな
大学といっても、学生の年齢層はさまざまです。
特に通信制大学や社会人向けの学びを用意している大学では、40代・50代の学生も実際に学んでいます。
年齢そのものより、同世代が学びやすい大学や、自分の生活に合う学び方を選ぶことが大切です。
40代・50代の学生もいる
実際に、40代・50代の学生がどのくらいいるのか調べてみました。
放送大学の2026年度第1学期の学生数を見ると、40代は15,183人、50代は17,160人です。
八洲学園大学の2026年5月時点の学生データでは、40代が170人、50代が365人で、学生全体では女性が6割を超えています。
大学によって年齢構成は違いますが、少なくとも通信制大学では、40代・50代で学んでいる人もいます。
年齢が気になる人は、大学を選ぶときに学生の年代や社会人の在籍状況も確認してみると安心です。
40代で大学へ行くメリット
40代から大学へ行くメリットは、大卒資格を取れることだけではありません。
正規課程を卒業すれば学士を取得できますが、それ以外にも、仕事に関係する専門知識を学んだり、資格取得を目指したりできます。
また、若い頃は就職や収入を優先して進路を決めた人でも、40代になってから「昔から心理学に興味があった」「歴史をきちんと勉強してみたい」と感じることがあります。
今までの仕事や生活経験があるからこそ、若い頃とは違った形で学んだ内容と自分の経験を結びつけることもできます。
ただし、大学へ行けば必ず転職できる、収入が増えるというわけではありません。
大学を卒業したいのか、仕事に活かしたいのか、興味のあることを学びたいのか。まずは大学へ行く目的を考えてみましょう。
40代に合う大学での学び方
大学で学び直す方法は、4年間キャンパスへ通うだけではありません。
40代の社会人が大学で学ぶ方法には、主に次のような選択肢があります。
通信制大学
仕事や家事と両立しながら大学卒業を目指したい人には、通信制大学があります。
オンライン授業や教材を使い、自宅を中心に学べるため、毎日大学へ通う必要はありません。
ただし、通信制大学でもすべて自宅で完結するとは限りません。
大学によっては、対面スクーリング(大学などに通って受ける授業)や、決まった日時に参加するライブ授業があります。
通学せず卒業を目指せる大学もあるので、自分がどこまで通学できるかを考えて選びましょう。
社会人向け通信制大学8校の学費・学び方・資格はこちらの記事で比較しています。

通学制大学
キャンパスへ通って学びたい人は、一般的な通学制大学も選択肢です。
大学によっては、社会人選抜(社会人経験などがある人を対象にした入試制度)を設けています。
先生へ直接質問したり、学生同士で交流したりできるのは、通学制大学ならではの特徴です。
ただ、平日の昼間に授業がある大学では、フルタイム勤務との両立が難しい場合があります。
授業の時間帯だけでなく、通学にかかる時間も確認しておきましょう。
科目等履修生
大学卒業にはこだわらず、興味のある科目だけ学びたい人には科目等履修生という方法があります。
科目等履修生とは、大学へ正規入学せず、履修できる科目の中から選んで学ぶ制度です。
「心理学だけ勉強してみたい」「まず大学の授業を受けてみたい」という人にも使いやすい制度です。
ただし、科目等履修生として科目を修得しても、それだけでは大学卒業にはなりません。
大学を卒業したいのか、学びそのものが目的なのかで選び分けましょう。
社会人向け講座
大卒資格が必要ないなら、大学の社会人向け講座を利用する方法もあります。
大学には、短期講座やリカレント教育を用意しているところもあります。
リカレント教育とは、社会人になってから大学などで改めて学び直すことです。
4年間学ぶものだけではなく、短期間で受けられるプログラムもあります。
「大卒資格はいらないけれど、新しい知識を身につけたい」「仕事に必要な分野だけ勉強したい」という人は、こうした講座も候補になります。
大学選びで確認したい5つのこと
40代から大学を選ぶときは、次の5つを確認しておきましょう。
- 大学で何を学び、何に活かしたいのか
- 通学・対面スクーリング・実習が必要か
- 卒業までにいくらかかり、何年必要か
- 編入できるか、必要な資格課程があるか
- 仕事や家事と両立して続けられそうか
このあと、それぞれ詳しく紹介します。
①学ぶ目的
まず、「なぜ大学で学びたいのか」を考えましょう。
大学を卒業したい、仕事に役立つ知識を学びたい、資格を取りたい、好きなことを勉強したいなど、目的によって選ぶ大学は変わります。
資格を目的にする場合は、その大学で必要な資格課程を履修できるかまで確認してください。
②通学の有無
仕事や家事と両立するなら、どのくらい通学が必要か確認しましょう。
「オンラインで学べる大学」でも、資格によっては対面授業や実習が必要な場合があります。
大学を比べるときは、「オンライン対応」だけではなく、対面スクーリング・ライブ授業・実習まで確認してください。
③学費と期間
学費は初年度だけではなく、卒業までにいくら必要かで比べましょう。
入学金、授業料、システム利用料、教材費、スクーリング費、実習費などが別に必要な大学もあります。
また、必ず4年で卒業しなければならないわけではありません。
今の生活に合わせて、無理なく学べる期間を考えることも大切です。
④編入・資格
短大卒・専門学校卒・大学中退などの場合は、編入できるか確認してみましょう。
今までに取得した単位などが認められ、2年次や3年次から入学できれば、卒業までの期間や学費を減らせる場合があります。
資格目的なら、資格課程の有無だけでなく、実習や国家試験が必要かも確認してください。
⑤続けやすさ
大学選びでは、入学できるかだけでなく、卒業まで続けられそうかも大切です。
好きな時間に受けられるオンデマンド授業が多いのか、決められた時間に受ける授業があるのか、質問や学習相談ができるのかも確認しましょう。
仕事が忙しくなる時期や家庭の予定も考えて、自分の生活に組み込みやすい大学を選びましょう。
働きながら大学は続けられる?
働きながら大学で学ぶことはできますが、通信制大学だから簡単というわけではありません。
授業だけでなく、レポートや試験があり、資格によっては対面スクーリングや実習も必要です。
長く勉強から離れていると、最初は勉強する生活に慣れるまで時間がかかることもあります。
最初からたくさんの科目を詰め込まず、少しずつ学習時間を作る方法もあります。
最短卒業だけを優先せず、途中で嫌にならず続けられるペースを選ぶのがおすすめです。
40代から何を学ぶ?
仕事や資格につながる分野
仕事に活かしたいなら、IT・ビジネス・福祉・心理・教育などが候補になります。
ただ、「就職に有利そう」という理由だけで決める必要はありません。
数年間学ぶことを考えると、自分が興味を持って続けられる分野かどうかも確認しておきたいところです。
好きだったことを学ぶ
大学で学び直す目的は、仕事だけでなくても大丈夫です。
歴史、文学、心理、哲学など、「若い頃から興味はあったけれど、きちんと勉強する機会がなかった」という分野も大学で学べます。
若い頃は就職や収入を優先して進路を決めた人でも、40代になった今なら、自分が知りたいことから選ぶ方法もあります。
これからの人生のために学ぶ
大学で学ぶことを、50代・60代以降を考えるきっかけにする方法もあります。
40代になると、今までやってきたことを振り返りながら、「これから何をして過ごそう」と考えることもあります。
資格や収入につながらなくても、新しいことを知ることで、これからやってみたいことが見つかる場合もあります。
通信制大学を選ぶなら
仕事や家事があり、毎日大学へ通うのが難しい人には、通信制大学があります。
ただ、大学によって学費、学べる分野、通学の有無、取得を目指せる資格はかなり違います。
「できるだけ通学したくない」「学費を抑えたい」「心理学を学びたい」「資格を取りたい」など、自分が優先したいことから比べてみましょう。
社会人向け通信制大学8校はこちらの記事で詳しく比較しています。
まとめ:40代からの大学での学び直し
40代から大学で学び直すのに、年齢だけを理由に諦める必要はありません。
40代・50代の学生が学んでいる大学もあり、通信制大学、通学制大学、科目等履修生、社会人向け講座など、学ぶ方法も一つではありません。
大学を卒業したいのか、仕事に活かしたいのか、昔から興味のあったことを学びたいのかによって、自分に合う学び方は変わります。
「今から大学へ行って意味があるかな」と考えるだけで終わらず、まずは「何を学んでみたいか」から考えてみましょう。
