50代から何か新しく学びたい。でも、「今から資格を取って意味があるのかな」「せっかくなら、これからの仕事や生活に役立つものを選びたい」と迷うこともあります。
50代に人気の資格や「定年のない資格」という理由だけで選ぶ必要はありません。
仕事に活かしたいのか、今までの経験を深めたいのか、好きなことを学びたいのかによって、選ぶ学びは変わります。
この記事では、50代女性が自分に合う通信講座を選ぶ方法を紹介します。
60代以降の暮らしも考えながら、これから何を学ぶか決める参考にしてください。
50代の通信講座は60代以降まで考えて選ぶ
50代から通信講座を選ぶなら、「人気だから」ではなく、60代以降にどう使いたいかまで考えるのがおすすめです。
50代におすすめの資格を調べると、FPや宅建、登録販売者など、さまざまな資格が出てきます。
でも、人気があるからといって、自分の仕事やこれからの生活に活かせるとは限りません。
仕事に使いたいなら、資格取得後に経験を積めるか、60代以降も続けられそうかまで確認しておきたいところです。
資格そのものに年齢制限がなくても、何歳でも同じ働き方ができるとは限りません。
まずは、自分がこれから何をしたいのか考えてみましょう。
- 再就職・60代以降の仕事に活かしたい
- 今までの仕事や人生経験を活かしたい
- 好きなことを深めたい
- 資格にこだわらず、本格的に学びたい
この4つのうち、今の自分に近いところから考えると学びを絞りやすくなります。
50代から何を学ぶ?4つの選び方
①再就職・60代以降の仕事に活かしたい
仕事が目的なら、「取れそうな資格」より「取ったあとに使えそうな資格」を選びましょう。
今回の記事では、介護職員初任者研修、登録販売者、保育士を中心に取り上げます。
今までの経験によっては、福祉用具専門相談員や宅建も候補になります。
| 資格・研修 | 向いている人 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 介護職員初任者研修 | 介護・生活支援の仕事をしたい | 通学・身体的な負担 |
| 登録販売者 | 接客・販売経験を活かしたい | 勤務時間・店舗管理者の要件 |
| 保育士 | 子どもに関わる仕事をしたい | 受験資格・体力面 |
| 福祉用具専門相談員 | 介護・営業・住宅経験を活かしたい | 訪問・営業など仕事内容 |
| 宅建 | 不動産・営業経験を活かしたい | 難易度・合格後の手続き |
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、訪問介護や介護施設、デイサービスなどで働きたい人の候補になります。
厚生労働省の職業情報サイト「job tag」では、訪問介護員の平均年齢は51.2歳となっています。
短時間勤務などの求人もありますが、身体的な負担がある仕事なので、仕事内容まで確認しておきましょう。
また、介護職員初任者研修は通信学習だけでは修了できません。130時間の研修があり、通学講習も必要です。
参考:厚生労働省 job tag「訪問介護員/ホームヘルパー」/静岡県「介護員養成研修」
登録販売者
登録販売者は、接客や販売の経験を活かしたい人が検討しやすい資格です。
学歴や実務経験を問わず受験でき、ドラッグストアなどで働くときに活かせます。
ただ、立ち仕事や土日・夜間勤務がある職場もあるため、自分が続けられそうな勤務条件か確認しておきましょう。
また、試験に合格しただけで、すぐに店舗管理者になれるわけではありません。店舗管理者になるには、実務経験や研修など別の要件があります。
参考:厚生労働省 job tag「医薬品販売/登録販売者」/鹿児島県「2026年度登録販売者試験」/厚生労働省「登録販売者の店舗管理者等の要件」
保育士
保育士は、子どもと関わる仕事をしたい人にとって、資格の使い道が分かりやすい仕事です。
資格が応募条件になっている仕事もあります。
ただし、保育士試験は最終学歴や卒業時期などによって受験資格が異なります。
通信講座を申し込む前に、自分が受験資格を満たしているか確認してください。
実際に働くことまで考えるなら、体力面や勤務時間についても確認しておきましょう。
参考:厚生労働省「保育士試験」/全国保育士養成協議会「保育士試験の受験資格」/厚生労働省 job tag「保育士」
福祉用具専門相談員・宅建
福祉用具専門相談員や宅建は、今までの経験と組み合わせて考えたい資格です。
福祉用具専門相談員は、介護・接客・営業・住宅関連などの経験がある人なら、今までの仕事とつなげやすくなります。
比較的短期間で取得を目指せますが、仕事内容には訪問、営業、納品などが含まれる場合があります。
宅建は、不動産や住宅、営業などの経験がある人なら資格の使い道を考えやすくなります。
受験に年齢や学歴の制限はありませんが、2025年度の合格率は18.7%でした。合格後に登録手続きなどが必要になる場合もあります。
参考:埼玉県「福祉用具専門相談員指定講習」/厚生労働省 job tag「福祉用具専門相談員」/不動産適正取引推進機構「宅建試験の概要」/不動産適正取引推進機構「資格登録の手続」
40代からの資格・スキル選びについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

②今までの仕事や人生経験を活かしたい
50代は、すべてをゼロから始める必要はありません。
接客経験があるなら登録販売者、介護経験があるなら福祉用具専門相談員、不動産・住宅・営業経験があるなら宅建、事務や経理の経験があるなら簿記というように、今までの経験と新しい知識を組み合わせる方法があります。
FPも、保険・年金・税金・老後資金などの知識を学べるため、50代からの生活設計に活かしたい人には候補になります。
仕事に使いたい場合は、資格名だけで決めず、今までの経験と組み合わせてどんな仕事につなげられそうか考えてみましょう。
③好きなことを深めたい
50代からは、仕事に直結しなくても、好きなことを学ぶ方法があります。
子育て、家族、人間関係、介護、ペット、料理、趣味など、今までの経験や興味から学びを選ぶのも一つの方法です。
心理・カウンセリング・ペット・食・占いなども候補になります。
私の場合は、50代が近づくにつれて「もっと勉強しておけばよかったな」と思ったり、昔やりたかったけれど時間やお金のことを考えて諦めたことを思い出したりする機会が増えました。
最初から仕事や収入につなげなくても、自分や家族の生活に活かすところから始められます。
具体的な講座を探したい人は、こちらの記事で40代・50代女性に合うSARAスクールの講座を紹介しています。

④本格的に学びたい
資格を短期間で取る通信講座だけが、学び方ではありません。
文学、心理、福祉、歴史など、興味のある分野を基礎から段階的に学びたい人には、通信制大学という選択肢もあります。
正規課程を卒業すれば学士の学位を取得できますが、資格取得を目的とした通信講座よりも学習期間は長くなります。
「短期間で資格を取りたい」のか、「興味のある分野をじっくり学びたい」のかで選ぶ学び方は変わります。
申し込む前に確認する4つのこと
①学んだあと何に使う?
最初に、学んだことを何に使いたいのか決めておきましょう。
再就職なのか、60代以降の仕事なのか、今の仕事に活かすのか、趣味や生活に使いたいのかで選ぶ講座は変わります。
仕事が目的なら、通信講座を申し込む前に実際の求人を確認するのがおすすめです。
②60代以降も続けられそう?
50代では、「資格を取れるか」だけでなく「その仕事を続けられそうか」も確認しておきましょう。
資格に年齢制限がなくても、勤務先に定年がある場合があります。
パートや短時間勤務があるか、立ち仕事、身体介護、運転、土日・夜間勤務などが自分に合うかも確認しておきたいところです。
仕事に使うなら、50代のうちに実務経験を積めそうかも見ておきましょう。
③今の生活で無理なく学べる?
標準学習期間、1日の勉強時間、通学、実技、会場受験の有無を確認します。
通信講座だからといって、すべて自宅で完結するわけではありません。
介護職員初任者研修のように、通学が必要なものもあります。
短期間で取れるかどうかより、今の生活の中で無理なく続けられるかを優先しましょう。
④その金額を払う価値がある?
受講料だけでなく、受験料、登録料、講習費、更新費、交通費まで確認しておきましょう。
仕事が目的なら、その費用を払うことで応募できる仕事が増えそうか。
趣味や生活に活かしたいなら、その学びをこれから長く楽しめそうか。
高い・安いだけではなく、自分がその金額を払って何を得たいのかで考えると判断しやすくなります。
50代から学び始めても遅くない
50代だから、今から学び始めても意味がないということはありません。
仕事、家事、子育て、人間関係など、今まで積み重ねてきた経験があります。
ゼロからやり直すのではなく、今までの経験に新しい知識を加えるという考え方ができます。
仕事につながらなくても、生活や趣味に活かせる学びがあります。
資格になるかどうかだけで、学ぶ意味を決める必要はありません。
「これから10年で何をしてみたい?」と考えてみてください。そこから考えると、自分に必要な学びを選びやすくなります。
まとめ:50代女性におすすめの通信講座
50代女性が通信講座を選ぶなら、人気だけでなく、60代以降に何に使いたいかまで考えることが大切です。
仕事に活かしたいなら、資格を取ったあとに働けるか、続けられるかを確認する。今までの経験を活かしたいなら、新しい知識を組み合わせる。好きなことを深めたいなら、仕事にすることだけを目的にする必要はありません。
「取った方がよさそうな資格」ではなく、「これからの自分が使いたい、続けたいと思える学び」から選ぶと、自分に合う通信講座を見つけやすくなります。
